
ウエット性能とは
タイヤの性能の一つにウエット性能というのがあります。簡単に説明すると、雨の日に対応するための性能ということができます。なぜ、ウエット性能が重要視されているのでしょうか?それは雨の日の事故が、晴れている日よりも多いからなのです。交通事故は降雨時のほうが1.67倍も多いという分析もされているほどです。
溝の役割
それゆえに、企業はタイヤのウエット性能を高めるために、溝の形にいろいろと工夫を重ねているのです。雨が降らないのであれば、溝の無いタイヤを使用すれば路面との密着が増すためにグリップ力が増します。しかし雨が降ると、タイヤと路面との間に水の膜ができてしまうため、その幕ができないようにするために、溝を作り排出するようにしているのです。このタイヤの溝によって後ろのほうに水を掻き出すことができるのですが、その様子は言わば、バケツリレーをしているような状態です。ですから、溝の深さが浅くなれば当たり前のことですが、掻き出す力は小さくなります。その掻き出す力が追いつかなくなってしまうと水の膜ができてしまい、ハンドル操作が効かなくなってしまうのです。
バランスの取れた設計
では、ゴムをやわらかくすれば、路面との摩擦を高めることができるのではないでしょうか?そう思うのはやまやまですが、そうすると耐久性が低くくなるうえに燃費が上がってしまいます。さらに排水性を高めるために、溝をつくりすぎてしまうと、ノイズが発生してしまうという悩みが生じます。ですから、企業は、タイヤのウエット機能を高めるのと同時に、乗り心地や経済性のほかに、グリップ力やノイズなどをバランスを取って設計しているのです。